胃食道逆流症による咳

胃食道逆流による咳はではどのような病態になるでしょう。

胃食道逆流症による咳の好発年齢は50歳前後で女性にやや多いといわれます。特に肥満や急激に体重増ヵを伴っていることもあるようです。

自覚症状としては、咳が出るのは、特に横になった時というのではなく、日中の起きているときや、声を出したとき、朝起きたとき、食後などで、咳としては痰の絡まない空咳のことがおおいようです。
特に重症の逆流がある人は、夜横になったときにも起こるようです。


また、胃液の逆流というと、胸焼けなどの症状を一緒に伴うような気になりますが、特に消化器の症状はなくて、咳だけという例が多いようです。

 

診断としては、日本呼吸器学会の咳嗽ガイドラインにもありますが、まずは、その咳が治療前に8週間以上継続する慢性の咳で、以下の1)2)のいずれかを満たすことが必要となっています。


1)胸やけ、呑酸など冑食道逆流を示唆する上部消化器症状を伴う
2)咳嗽の原因となる薬剤の服用(ACE阻害薬など)がなく、抗菌薬、H1受容体拮抗薬、気管支拡張薬および吸入ステロイド薬が無効

 

つまりは、今までにあげて治療をやってみて、それだもダメならこのような病気も考えに入れて治療する、という考え方になります。

そして治療としては、冑食道逆流に対する治療(プロトンポンプ阻害薬、H2受容体拮抗薬など)等を使ってみて、その結果咳嗽が軽快するのなら、胃食道逆流症による咳と診断しても良いということになります。

今までも話してきたように、慢性に続く空咳の治療は難しく、簡単にはなかなか治まらないようです。

それぞれの病気の診断自体も特徴的な症状などがあればよいのですが、そうでなければ簡単にできるものではなく、いくつかの治療法を病気の可能性の高いところから順番に試してみて、その結果この治療法が効いたからこの病気でしょう、この病気の可能性の高いということになるわけです。

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