胃食道逆流症(gastroesophageal reflux GER といいます)とは?
胃液が食道の方に逆流して、食道炎を起こす。良くあるのは胸焼けなどの症状を起こす病態があって、これを、逆流性食道炎などといいますが、聞いたことがあると思います。
この、消化器の病気で実は咳が起こることが言われるようになりました。1980年代から、このようなことがあると分かってきたようです。
最近は、この病態が増えているようで、なかなか治らない慢性の咳の原因として、約10%もが胃食道逆流症なのではないかとも言われるようになってきました。
このGERのメカニズムとしては、以前私が学んだ頃は食道の下の方、胃との境界あたりに下部食道括約筋(LES)という筋肉があって、これが締まっていて胃からの逆流を防いでいる、それがうまく働かないと逆流すると考えられていましたが、最近は、そうでもないことが分かってきました。
最近は、このような平滑筋のゆるみによって起こるのはむしろ少ないと考えられていて、最近の考えでは、特に食事に関連するというわけではないが、冑がのびたときに、その伸展拡張刺激によって、食道の下にある株食道平滑筋(LES)が一過性弛緩する機序があって、そのために胃の中身が逆流すると考えられる様になってきました。
そのため、胃が延びたあと反射的に、入り口がゆるむので、特別な人ではなくごく風痛の人でもあり得るということが分かってきたわけです。
ですから、食事のあと胃が延びている、食後3時間の間にこのようなメカニズムが働きやすいと言われています。
以前は胃の入り口がゆるむためと考えれれていたので、食後横になったりすると、夜寝ていたりすると起こると思われていたのですが、実は、この病態は実は立ったままでも起こることが分かってきましたし、食後座っていても起こることがあるわけです。そして、逆に夜よく寝ていて熟眠している状態だと起こりにくいことも分かってきました。
ただ、従来から言われている、食道裂腔ヘルニアと言う病態ではやはりよく起こることもあります。
これは、食道は胸の中からお腹の中に横隔膜という筋肉の膜を通り抜けていきますが、高齢になったりして、この通り口自体が弱くなって、胃そのものが胸の中に入ってしまう状態、で、食道下端の平滑筋そのものがうまく働かなくなってしまっているので起こるわけです。
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