アトピー咳嗽について
この病気は、患者に何かしらのアトピー素因(過去、現在、未来にアレルギー疾患に罹った、罹っている、罹る可能性がある体質)があってなるものです。
そして、咳喘息では良く効くといった、気管支拡張薬が全く無効な咳嗽で、治療としては、ヒスタミンH1拮抗薬とステロイド薬が有効な咳となります。
難しい話では、誘発喀疾と生検した気管および気管支の粘膜に好酸球が見られるが、気管支肺胞洗浄液には好酸球が見られず、呼気NO濃度が正常を示す。
なんのことかって感じですが、簡単に言うと、アトピー咳嗽とは、中枢気道に限局した好酸球性気管気管支炎つまり、「気道の蕁麻疹」なのです。
しっかりと診断するための基準として
喘鳴や、呼吸困難を伴わない、乾性咳嗽が8週間以上続く。
アトピー素因を示唆する所見がある、または誘発喀痰検査で好酸球という細胞が増加する、のどちらかの1つ以上を認める
気道可逆性が陰性
気道過敏性が正常範囲
咳感受性が冗進
気管支拡張薬が無効
胸部X線写真に咳嗽をきたしうる異常所見を認めない
呼吸機能検査が正常
等です。
外来の診察でおおよそ使える基準としては
喘鳴や、呼吸困難を伴わない、乾性咳嗽が3週間以上続く。
気管支拡張薬が無効
アトピー素因を示唆する所見がある、または誘発喀痰検査で好酸球という細胞が増加する、のどちらかの1つ以上を認める
ヒスタミンH1拮抗薬または/およびステロイド薬にて咳嗽発作が消失する
というものです。
これも
ヒスタミンH1拮抗薬または/およびステロイド薬等の効果を見てから考える、ということで、ぴたっと見てぴたっと病気の名前を当てても、咳喘息にしても、アトピー咳にしてもなってしまったらばすぐに治るものではない、ということなのです。
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